コンピュータが仕事を奪う
なんと過激なタイトルなのだろう!
コンピュータが仕事を奪ったら、労働者はどうやって生きていけばいいのだ?
と思ってしまうタイトルではありませんか。
読んでいけばまともなことを書いていると思いますが、簡単に言えばコンピュータの得意とする分野はコンピュータに任せて、コンピュータができない分野を人間がするということのようです。
これ自体は、すごく理にかなっていると思います。
では、コンピュータができない分野というのはどのような分野なのだろうかと考えてしまいます。
コンピュータは、計算機といわれているように考え方によっては単なる計算機です。
しかし、今や計算のみにあらず、文章を書いたり、写真、映画、音楽などありとあらゆる物がコンピュータを使って見たり聞いたりできるのです。
しかも、コンピュータの計算は基本的に2進数ですべての計算をしているのです。
通常の計算のみだとしても驚異的なのに、画像や音まで表現するということを考えるとコンピュータにできないことなどない。と思ってしまうのですが・・・
これらの作業をコンピュータは全て計算で行っています。
そうすると、計算できてしまえば何でもできるが、計算できないことはできないということになります。
この本を読んでみても理解できる部分は理解できるのですが、当たり前ですが、できない部分はできません。気分だけは読んだという気分です。
でそれなりに
どうも、計算には”指数爆発”というのがあってy=2x乗(xは2の右上に小さく書くのですがここでは表現できません)という計算式でグラフの書くとわかりますがyの値が急激に大きくなり計算不能のなってしまうことをいうようです。
この式ではないようですが、この理論を応用して暗号化も行っているようです。
暗号鍵を欠けると復号できないのではなく、時間がかかりすぎてできないということです。
当たり前ですがコンピュータは計算と暗記(記録を保存する。データを蓄える)がとっても得意なようです。
データを見て計算式を書ける物はコンピュータに任せて、考えたり、思いついたりするのが人間の仕事になるのかもしれません。
コンピュータが仕事を奪っていくと人間の労働時間が減るのではなく賃金が減る。(今は現実のそうなっていると思います)おまけにネット社会で、同じ仕事をしてもAこくでは1万円、B国では5千円、C国では1千円となると、C国で仕事をするというようになってしまうのが今の社会です。この本にもそのようなことが書かれています。
本来、物の生産は人間が豊かになるために行う物なはずですから、本来は生産性が上がったら賃金を削るのではなく、労働時間を削って人間の自由時間を増やすというのが社会の発達ではないだろうかと思います。