「余命3カ月」のウソ (ベスト新書)

作者の近藤誠さん。

我が家には、「患者よ、がんと闘うな」の初版本がある。

これは健康保険組合から頂いたもので、読もうと思って、いつも本棚の見えるところにおいているのだが未だに数ページ読んだきりである。

読んでいないのに、いつも気にしているという書物である。
今回もこの本は読まずに、同じく近藤誠さんの「『余命3ヶ月』のウソ」なる本を先に読んでしまった。
この本を読んで、なるほど度納得した部分と、ここまでかと驚いた部分がある。
それは、医者といえども食っていかなければいけないので仕事を減らすわけにはいかない、ので必要の無いがん治療をするというものだ。
今の資本主義に社会は、全く新しい段階に来ているようでもうけるためなら何でもする。ということでまだ記憶に新しいサブプランムローン。
これと同じことが、人間の命に関わる医療の現場でも行われていると言う事のようだ。
人間が、そして人類及び地球上の生物が未来永劫暮らすためでは無く、今どのようにして資産を増やすのかを基準としている社会だと言う事なのだ。
そう考えると、理解できる。
 

 

「余命3カ月」のウソ (ベスト新書)